オンラインで受験できる英語コミュニケーション能力テスト「CASEC(キャセック)」をご存じでしょうか?
新型コロナウィルス感染症の影響を受けてTOEIC公開テストが中止となったり、受験者数を一定数に制限するための定員制(抽選で決定)にするなど、TOEICを受験したくても受験できないような状況になっています。
就職活動(転職活動)に英語の資格が必要だな・・・
今の自分の英語力を知りたい!
「就職や転職、また自分の英語力をチェックするために英語の資格試験を受験したい」
という悩みを持っている人もいるのではないでしょうか?
大丈夫!
コロナの感染を恐れることなく、オンラインで受験が可能で、しかも短時間で安価にできる英語コミュニケーション能力試験があるんです!
この記事では、オンラインで受けられる英語コミュニケーション能力試験「CASEC(キャセック)」について解説したいと思います。
筆者は、2015年から今までにCASECを21回受験していて、最高799点(TOEIC換算875点)を取得しています。
CASEC(キャセック)とは
CASECの概要
旺文社グループの「株式会社教育測定研究所」が開発・運営する英語コミュニケーション能力判定テストのことで、オンラインで受験が可能です。個人の能力に合わせてテスト問題を変化させていく適応型のテストシステムを用いている点が特徴で0~1000のスコアで判定されます。
試験内容
Section1からSection4の4つで構成され、語彙や表現を問う問題とリスニング形式の問題に二分されます。
問題の特徴として、受ける人の能力に応じて出題される問題が変わってくるという適応型のテストシステムが導入されいるため、出題される問題への回答内容によって、次に出題される問題が変わってきます。そのため、より受験者の能力に合った問題が出題されるようになっています。
またもう一つの特徴として、Section4のリスニングの問題で、流れてくる英語をそのまま問題文の空欄に書き込むというディクテーションの試験があります。
難易度
CASECに難易度はありません。受験を受ける人の回答内容によって出題される次の問題の難易度が変わってくるため、正解すればするほど難しくなりますし、正解できなければ難易度が優しい問題になってきます。
試験時間
1問あたり、60秒から120秒の制限時間が設けられており、全ての問題で解答時間を制限時間一杯まで使いますと約80分程度かかりますが、平均で40分~50分程度の時間で試験を終えることができます。
受験日
オンラインテストなので、インターネットに接続されたパソコン(CASEC推奨環境を満たすもの)があれば、24時間いつでも、どこでも、好きな時に受験できます。
試験料金
1回あたり3,667円(税込)受験できます。
試験方法
インターネットに接続されたパソコン(CASEC推奨環境を満たすもの)から受験します。自宅でも職場でもどこで受験しても問題ありません。
※受験する前に環境チェックをすることをお勧めします。
試験結果
試験直後に閲覧可能です。
また試験結果とともに、TOEICや英検のスコア目安と学習に役立つフィードバックを得ることができます。
スコアの有効期限
スコアの有効期限は2年間です。
CASECをおすすめポイント
ポイント1.オンライン受験が可能
試験と言えば会場に集まって、決められた時間に、決められた場所で受けなければならないものが多いですよね。拘束時間は長いし、会場まで行く必要も出てきます。それに今はコロナ禍で一つの会場に大人数が集まることにリスクを感じます。
しかしCASECはオンラインで受験できるため、会場に行く手間はなく、自分の好きな時間に、好きな場所で受験することができます。
ポイント2.試験時間が短い
TOEICや英検などの試験は受験時間が2時間かかったり、2段階の試験が必要です。
CASECは平均40~50分程度で完了でき、試験時間がとても短いにもかかわらず、TOEICや英検といった試験と同様の結果が見ることができます。
即時結果が分かる
オンライン受験を終えると即時結果を得ることができます。
就職・転職活動にすぐに結果が欲しいときなどは便利ですよね!
試験費用が安い
1回あたり3,667円(税込み)で受験可能です。
TOEICは6,490円(税込み)、英検4,500円~12,600円(税込み)がかかるのに比べて安価で受けることができます。
他の英語資格試験の換算点目安が分かる
TOEICや英検への換算点の目安を知ることができます。
CASECの悪いところ
間違ったところが分からない
CASECは問題の解答や不正解の箇所を公表していません。
そのため自分がどこを間違えたのか、どの回答が正しかったのかという点について知ることができません。自分ができたつもりのSectionにおいて、想定していた点数よりも低い原因が分からないともどかしい気持ちになります。
過去問がない
CASECの試験対策をしようにも過去問を公表していません。
公式ホームページによると「他の英語試験の試験対策と同じように総合的に英語学習をすればCASECにも有効」とされています。
試験認知度が低い
TOEICや英検に比べて、まだまだ認知度の低い試験です。
就職活動や転職活動においては、まだまだTOEICを採用している企業が多いので、CASECのスコアが採用に有利に働かない可能性があります。
ただし、毎年受験者数が増えていますし、コロナ禍も相まって今後に期待できる試験だと思います。
以上がCASECの解説です。
CASECの魅力は、何と言ってもオンラインでの受験が可能で、自分の好きな時に、好きな場所で試験を受けられるほか、試験時間も約40~50分と短く、気軽に受験することです。また、試験終了後すぐに試験結果がわかる点も魅力です。
自分の回答結果によって出題される問題が変化するという適応型のテストシステムを採用しており、自分のレベルに合った問題が出題されます。そのため難しすぎて試験を受ける気力がなくなる、ということも避けられます。
CASECが気になっている方はもちろん、その他の英語試験をお考えの方も、一度CASECを試してみるのはいかがでしょうか。
コメント